病院情報システム・ユーザー操作端末

病院情報システム・ユーザー操作端末

最終更新 1997.7.14


  1. 前提条件
  2. 当院の病院運営上、病院情報システムは24時間365日無停止システムを必須とする。

    端末装置は、2万時間以上連続無停止動作が可能で、高温多湿・高振動・高周波ノイズ・粉塵・漏水などの 環境に対して、すぐれた耐久性を有すこと。

    主に外来・病棟に配置する業務用ユーザー端末であり、業務作業に必要な処理速度と、 画像表示能力を備え、様々な周辺機器との接続性と高い信頼性を持つこと。

    近年及び近月のめざましいコンピュータシステム機器の性能向上にすばやく追従するために、 下記に記す個々の構成機器は、機器発注時には見直すことができること

  3. 端末総合性能と病院情報システム全般性能
  4. 端末からサーバに対するオーダ処理要求に対し、個々の機能にて実用に合った応答時間を有すること。 詳細要求は、「病院情報システムサーバ共通項目」を参照のこと

  5. 病院情報システム・ユーザー端末に関する要件
  6. 台数
    各部署に必要数
    当院の平均外来患者数・入院ベット数・職員数などと、貴社の開発・運用経験から、 1病棟フロアあたりの台数、1外来診察科あたりの台数、各部門あたりの台数の一覧を明記すること

    端末形状の定義

    一般的な標準端末
    デスクトップ型パソコンとCRT表示装置
    デスクトップ型パソコンと液晶表示装置
    比較的狭い場所の端末
    A:省スペースデスクトップ型パソコンとCRT表示装置
    B:CRT表示装置一体型パソコン
    C:省スペースデスクトップ型パソコンと液晶表示装置
    D:液晶表示装置一体型パソコン
    極端に狭い場所の端末
    ノート型パソコン
    特殊な端末(開発用、部門サーバと兼用の端末)
    タワー型パソコンとCRT表示装置

    CPU
    発注時点での国内デスクトップ型業務向けパーソナルコンピュータ市場調査を行い、 月間累積出荷台数の一番多いCPUと同等以上の性能をもつこと

    メインメモリとキャッシュメモリ
    上記「端末総合性能と病院情報システム全般性能」を保持するために必要な容量を備えること

    電力制御
    パワーマネージメント機能を備えること。 ディスプレイに対して、電力制御機能を有すこと(DPMSなど)

    ビデオボード
    解像度
    1024×768ドット(X-VGA相当)以上でフリッカーフリー表示が可能であること。
    表示色
    1024×768ドット(X-VGA相当)以上で65万色以上のカラー表示が可能であること。
    速度
    アクセラレータ機能を持ち、JPEG画像などの高速表示も可能であることが望ましい。

    ディスクドライブ
    ハードディスク
    容量
    端末OS、端末OSツール、各種汎用アプリケーションソフト、 業務ソフト(オーダリング、各種部門ソフト)、業務用各種マスタ・データファイルなどを 組み込んだ状態で、十分なフリースペースが有ること
    速度
    端末からサーバに対するオーダ処理要求に対し、 システム全体で「端末総合性能と病院情報システム全般性能」を保持する、 ハードディスク応答性能をもつこと
    フロッピィディスク
    3.5インチ(3モード)1台以上を内蔵すること。
    CD-ROM
    ISO9660フォーマットのCDのアクセスが可能な、高速なCD-ROMドライブを有すること

    キーボード
    形状 セパレート型であること。
    配列 J I S配列準拠であること。10キーをもつこと。ファンクションキーを持つこと

    マウス
    形式:メカニカル,またはオプトメカニカル方式であること。
    ボタン:2ボタン式以上であること。
    インターフェイス:ケーブルまたはワイヤレス接続であること。

    図形入力装置(必要とする端末のみ)
    形式 ペン・タブレット型
    インターフェイス:マウスインターフェイス中継接続が望ましい

    ネットワークインターフェイス
    lEEE802準拠 lO0BASB-TXと同等かそれ以上の、LANインターフェイスを有すること。
    TCP/IPドライバを有すること。

    周辺機器インターフェイス
    RS232Cシリアルインターフェイス
    2ポート以上有すること。
    セントロニクスパラレル双方向インターフェイス
    1ポート以上有すること。
    USB(Universal Serial Bus)
    1ポート以上有することが望ましい

    基本ソフトウエア
    Windows NTの最新バージョン、または、同等性能の OS/2 の最新バージョンを搭載すること。

  7. 端末関係オペレーションシステムに関する要件
  8. OS
    全端末に、オペレーションシステムとして、MS-Windows NTの最新バージョン、または、 同等性能の OS/2 の最新バージョンを搭載すること。
    32ビット・マルチタスク動作が可能なオペレーションシステムで、MS-DOS、Windows3.Xアプリケーションが 同時動作中の他のアプリケーションを停止することのないマルチタスクで稼動し、 ネットワーク機能を備えていること

    日本語仮名漢字変換機能
    「要求仕様書草案:入力インターフェース」を参照

    業務処理ソフト
    業務処理ソフトを装備すること。業務用ソフトは32ビット版であること

    イントラネット対応アプリケーション
    全端末に、下記プロトコルおよびこれらと同等以上の性能を持つイントラネットに対応した機能を 備えること
    イントラネットサーバプロトコルと端末イントラネット対応アプリケーションプロトコルとは、同一とする
    SMTP及びPOP3
    電子メール送受信機能、複数のユーザ登録が可能なこと
    院内既存のMacintoshとWindowsに共通したメールソフトで、 個人設定やメールの内容をフロッピーディスクに保存できる機能を備えること
    http(HTML3.0以上)
    電子掲示板閲覧機能
    nntp
    電子会議室への投稿閲覧機能、複数のユーザ登録が可能なこと

    アプリケーションソフト
    病院が必要と認めた場合には、オーダエントリ用業務アプリケーションとコンフリクトしない、 下記機能を持つアプリケーションソフトがインストールできること
    1. 日本語ワードプロセッサー
    2. 表計算ソフト

    セキュリティ
    業務用アプリケーションに対しては、オペレータ中座機能を備えること
    全端末にウィルス監視/除去ソフトを装備すること

    LAN監視
    全端末にLAN監視のためのクライアントソフトを装備すること

  9. 端末ハードウェアに関する評価項目
    1. 端末装置の具体的な耐久性、維持管理対策を記述すること
    2. 端末装置の具体的な信頼性、周辺機器との接続性を記述すること

    3. 個々の構成機器は、機器発注時には見直すことができること

    4. 端末からサーバに対するオーダ処理要求に対し、総合性能を確保すること

    5. 当院の平均外来患者数・入院ベット数・職員数などと、貴社の開発・運用経験から、 1つの病棟単位あたりの台数、1外来診察科あたりの台数、各部門あたりの台数の一覧を明記すること
    6. 発注時点での国内デスクトップ型業務向けパーソナルコンピュータ市場調査を行い、月間累積出荷台数の一番多いCPUと同等以上の性能をもつこと

    7. パワーマネージメント機能を備えること。ディスプレイに対して、電力制御機能を有すこと(DPMSなど)
    8. ハードディスクは、端末OS、端末OSツール、各種汎用アプリケーションソフト、業務ソフト(オーダリング、各種部門ソフト)、 業務用各種マスタ・データファイルなどを組み込んだ状態で、十分なフリースペースが有ること
    9. lEEE802準拠 lO0BASB-TXと同等かそれ以上の、LANインターフェイスを有すること。TCP/IPドライバを有すること。
    10. RS232Cシリアルインターフェイスを2ポート以上有すること。
    11. セントロニクスパラレル双方向インターフェイスを1ポート以上有すること。
    12. 可能であれば、USB(Universal Serial Bus)を1ポート以上有することが望ましい

  10. 端末ソフトウェアに関する評価項目
    1. Windows NTの最新バージョン、または、同等性能の OS/2 の最新バージョンを搭載すること。
    2. 32ビット・マルチタスク動作が可能なオペレーションシステムで、MS-DOS、Windows3.Xアプリケーションが 同時動作中の他のアプリケーションを停止することのないマルチタスクで稼動し、ネットワーク機能を備えていること
    3. 全端末に業務システムサーバにアクセスするための業務用クライアントソフトを装備すること
    4. 業務クライアントソフトは、すべて32ビット版であることが望ましい
    5. 可能であれば、必要な端末に、日本語ワードプロセッサと表計算ソフトを装備することが望ましい

    6. 全端末に、標準インターネットプロトコルおよび、それらと同等以上の性能を持つ、イントラネットに対応したソフトを備えること
    7. 全端末にウィルス監視/除去ソフトを装備すること
    8. 全端末にLAN監視のためのクライアントソフトを装備すること