病院情報システムサーバ共通項目

病院情報システムサーバ共通項目

最終更新 1997.7.14


  1. 前提条件
  2. 当院の病院運営上、病院情報システムサーバーは24時間365日無停止システムを必須とする。

    バックアップへの転送も、システム停止することなくおこなえること

    病院情報システムサーバーは、安全性を最優先とし、 機器構成は2台1組の構成をとること(プライマリ/ミラー構成)

    将来、数十年に渡って拡張し続ける診療システムのために、診療運用上必要なデータは、 半永久的に保存し、そのデータは、遅滞なく、同一応答性で抽出することを必要とする

    近年及び近月のめざましいコンピュータシステム機器の性能向上にすばやく追従するために、 下記に記す個々の構成機器は、機器発注時には見直すことができること

  3. 総合性能に関する要件
  4. 病院情報システムサーバ:基本ソフトウェアに関する要件
  5. 本体
    UNIXをOSとするコンピュータもしくは、同等以上の性能を有するOSを装備するコンピュータ

    基本ソフトウエアOS
    UNIX SYSTEM-V R4以上もしくは同等以上の性能を持つもの搭載すること

    開発言語
    日本工業規格プログラム言語に準拠したものが望ましい

    ネットワーク環境
    TCP/IPを基に、NFS、SNMP(Simple Network Management Protcol)エージェント、NIS、DNSを持つか、 それらと同等以上の機能を持つ環境を利用できること

    バックアップ機能
    ハードディスク装置内のシステムファイルおよびデータファイルを、 基幹業務に支障なくバックアップができる容量と転送速度を持つこと
    自動的にバックアップが可能であること。
    ミラー機はプライマリ機のミラーリングを自動的に行うこと

    プログラム配信機能
    ネットワークで繋がる端末PCに対し、プログラム、ファイル等を配信する機能を持つこと

  6. 病院情報システムサーバ:データベースに関する要件
  7. データベース機能
    データ内部構造の再編成のために、データベース機能停止を伴わない機能をもつことが望ましい
    データベース更新履歴作成機能と、更新履歴復旧機能をもつこと

    データベース性能
    端末からの処理要求に対し、業務運用に支障のない応答時間を確保する性能をもつこと
    常時抽出可能な3年間分の業務データベースに対して、データ内部構造の再編成のための 業務停止を行なわずに、上記の平均応答時間を確保する性能をもつこと

    サーバー用データベースソフトに関する付帯事項
    データベースソフトは、貴社開発製品または、貴社がシステム内部改造許可契約をした製品が望ましい

  8. 病院情報システムサーバーLAN接続インターフェースに関する要件
  9. LANインターフェイス
    IEEE802準拠のLANインターフェイスを1個以上有すること
    幹線LANとの直接接続が望ましい
    LANインターフェイス性能は、各業務サーバ総合性能の範囲内の高速なものを採用すること

  10. 周辺機器に関する要件
  11. ディスプレイ
    各サーバー機で使用可能な17インチ以上のカラーディスプレイを有すること

    CD-ROM
    ISO9660フォーマットのCDのアクセスが可能なCD-ROMドライブを有すること

    磁気テープ装置
    ハードディスク装置内のシステムファイルおよびデータファイルを、 基幹業務に支障なくバックアップができる容量と転送速度を持つこと

    無停電装置
    停電状態が20分以上続いても、システムが停止しない容量を持つ装置を、各サーバー機に有すること。 また、停電状態を検知した場合、サーバー機本体に通知する機能を持つこと

  12. 保守体制に関する要件
  13. 評価項目
    1. 24時間365日無停止システムに対する貴社が取り組むシステム提案と実績を記述すること
    2. バックアップ転送も、システム停止することなく行えること
    3. サーバ機器構成は2台1組の構成をとること(プライマリ/ミラー構成)
    4. 診療運用上必要なデータは、半永久的に保存し、そのデータは、遅滞なく、同一応答性で抽出することを必要とする
    5. 貴社の取り組んだシステムでの実際のデータ保存期間の見積もりを記述すること
    6. 個々の構成機器は、機器発注時には見直すことができること

    7. 各種業務システムの負荷運用中の平均処理応答時間を、貴社のクライアント・サーバシステムでの 運用経験から記述することが望ましい
    8. 記述する業務システム
      1. 処方オーダ
      2. 検査オーダ
      3. 放射線(画像)オーダ
      4. 入退院登録
      5. 検査結果表示
      6. 外来患者の医事会計処理
      7. その他
    9. 貴社の1年以上稼動したシステムでの、1年後の上記項目の応答時間を記述することが望ましい。 なお1年後のデータは、データ内部構造の再編成のための業務停止を行なわない方法で測定した応答時間が望ましい

    10. OSは、UNIX SYSTEM-V R4以上もしくは同等以上の性能を持つもの搭載すること
    11. 貴社提案のOSを記述すること
    12. 開発言語は、日本工業規格プログラム言語に準拠したものが望ましい
    13. TCP/IPを基に、NFS、SNMP(Simple Network Management Protcol)エージェント、NIS、DNSを持つか、 それらと同等以上の機能を持つ環境があること
    14. バックアップ装置は、ハードディスク装置内のシステムファイルおよびデータファイルを、 基幹業務に支障なくバックアップができる容量と転送速度を持つこと
    15. 自動的にバックアップが可能であること。
    16. ミラー機はプライマリ機のミラーリングを自動的に行うこと
    17. ネットワークで繋がる端末PCに対し、プログラム、ファイル等を配信する機能を持つこと

    18. 貴社の稼動実績から、安定稼動時のピーク時CPU負荷率とピーク時トランザクション数/CPU性能(MIPS値)比を記述すること
    19. 故障発生が推測される、ピーク時CPU負荷率とピーク時トランザクション数/CPU性能(MIPS値)比を記述すること

    20. データベースは、データ内部構造の再編成のために、データベース機能停止を伴わない機能をもつこと
    21. データベース更新履歴作成機能と、更新履歴復旧機能をもつこと
    22. 常時抽出可能な3年間分の業務データベースに対して、データ内部構造の再編成のための業務停止を行なわずに、 上記の応答時間を確保する性能をもつこと
    23. データベースソフトは、貴社開発製品および、貴社がシステム内部改造許可契約をした製品が望ましい。

    24. IEEE802準拠のLANインターフェイスを1個以上有すること。
    25. 幹線LANとの直接接続が望ましい
    26. LANインターフェイス性能は、各業務サーバ総合性能の範囲内の高速なものを採用すること

    27. 停電状態が20分以上続いても、システムが停止しない容量を持つ無停電装置を、各サーバー機に有すること。
    28. 停電状態を検知した場合、サーバー機本体に通知する機能を持つこと