ネットワーク構成

ネットワーク構成

最終更新 1997.7.8


  1. 前提条件
  2. 当院の業務運用上、ネットワークシステム構成は、24時間365日無停止稼動を必須条件とする。

    将来性、安定性、転送応答性、コスト、非常時緊急運用など、総合的な検討範囲内にて、 「将来的な基幹転送経路の二重化」を提案することが望ましい

    下記に示す、各種見積もり・設定・設計・対策・応急運用などは、日本国内の複数の病院における稼働実績から提案すること

    下記に示す経路線や制御機器などは、業界標準に適合したものを提案すること。IEEE802準拠製品が望ましい。 また、提案する機器の、IEE802.XX以下の規格名称も明記すること

  3. 幹線ネットワーク転送経路に関する要件
  4. 幹線の単位設定
    当院の建物構成の概要から、幹線転送経路の概要を提案することが望ましい

    幹線の拡張性
    将来の転送容量の増大を想定して、各単位間の経路線を複数増設可能なこと

    ネットワーク転送容量の見積もり
    オーダリングデータ幹線間転送容量および、診断用画像と診療支援参照用画像の幹線間転送容量を基本に計算すること。 また、将来のネットワーク共同利用のシステム拡張に対して、十分に余裕のある幹線間転送容量を計算すること
    参考資料:「1日の予想フィルム消費量と、データ発生量について」

    電磁波障害対策
    院内・院外各施設から出る電磁波に対し、障害なくデータ転送ができる対策を施すこと
    ポンプ用モータ、自動扉、MRI検査室、電波塔、電話交換盤など

    障害対策と応急運用
    大規模な災害を想定して、必要最低限の障害対策および応急運用を提案することが望ましい

  5. 支線ネットワーク転送経路に関する要件
  6. 支線の単位設定
    一般的な支線配線のための支線転送経路の概要を提案することが望ましい

    支線の拡張性
    将来の転送容量の増大を想定して、支線経路線を複数増設可能なこと

  7. ネットワーク制御機器に関する要件
  8. 制御速度
    ネットワーク転送容量の見積もりから、十分に制御可能な速度を有すること

    障害管理
    回線およびネットワーク上の機器に発生する障害を監視できること。また、その履歴を管理できること

    構成機器管理
    ネットワーク上の機器や回線/ケーブルの設置場所と属性、および接続形態やプロトコルなどを管理できること。
    IPアドレス・クラスの管理ができること

    パフォーマンス管理
    回線/ケーブル上のトラフィック量や End-to-End (端末間・端末サーバー間・サーバー間など)でのレスポンス、 通信パターンなどの情報を収集し分析ができること

    アドレス管理
    機器や回線/ケーブルに付与されたアドレスをプロトコルごとに管理できること

    無停電装置
    無停電装置を持ったサーバー間の非常時転送のため、無停電装置を有すること

    設置場所に関して
    専用部屋を用意できないので、院内各施設環境に十分に配慮し、適切な機器構成を提案し施すこと

  9. ネットワークの運用に関する要件
  10. ユーザ管理
    ネットワーク上のサービスを利用するユーザについて、 そのプロファイルと提供しているサービス/機器などについて管理できること

    情報資源管理
    ネットワーク上に配置されているファイルやプログラム、サーバなどの資源情報について管理できること

    セキュリティ管理
    情報資源に対するアクセスの可否の情報や障害発生時の回復手順などについて管理できること

    ネットワーク管理プロトコル
    業界標準プロトコル、TCP/IP上で運用管理が可能なプロトコルを採用すること。SNMPが望ましい

    ネットワーク監視機能

    ネットワーク管理教育
    当院のネットワーク運用者・管理者・保守者に対して、運用マニュアルに基づいて教育を実施こと

  11. 評価項目
    1. 将来性、安定性、転送応答性、コスト、非常時緊急運用など、総合的な検討範囲内にて、 「将来的な基幹転送経路の二重化」を提案することが望ましい
    2. ネットワークに関する各種見積もり・設定・設計・対策・応急運用などは、日本国内の複数の病院における稼働実績から提案すること
    3. 経路線や制御機器などは、業界標準に適合したものを提案すること。IEEE802準拠製品が望ましい。
    4. 提案する機器の、IEE802.XX以下の規格名称も明記すること

  12. 幹線ネットワーク転送経路に関する評価項目
    1. 当院の建物構成の概要から、幹線転送経路の概要を提案することが望ましい
    2. 将来の転送容量の増大を想定して、各単位間の経路線を複数増設可能なこと
    3. オーダリングデータ幹線間転送容量および、診断用画像と診療支援参照用画像の幹線間転送容量を基本に計算すること。
    4. 将来のネットワーク共同利用のシステム拡張に対して、十分に余裕のある幹線間転送容量を計算すること
    5. 院内・院外各施設から出る電磁波に対し、障害なくデータ転送ができる対策を施すこと
    6. 大規模な災害を想定して、必要最低限の障害対策および応急運用を提案することが望ましい
    7. 院内各施設の環境(熱冷・水回り・振動など)に十分に配慮し、適切な経路配置を提案し施すこと。
    8. 障害対策として、将来の増設時に、迂回経路配置を提案すること

  13. 支線ネットワーク転送経路に関する評価項目
    1. 将来の転送容量の増大を想定して、支線経路線を複数増設可能なこと

  14. ネットワーク制御機器に関する評価項目
    1. ネットワーク転送容量の見積もりから、十分に制御可能な速度を有すること
    2. 回線およびネットワーク上の機器に発生する障害を監視できること。また、その履歴を管理できること
    3. ネットワーク上の機器や回線/ケーブルの設置場所と属性、および接続形態やプロトコルなどを管理できること。
    4. IPアドレス・クラスの管理ができること
    5. 回線/ケーブル上のトラフィック量や End-to-End (端末間・端末サーバー間・サーバー間など)でのレスポンス、 通信パターンなどの情報を収集し分析ができること
    6. 機器や回線/ケーブルに付与されたアドレスをプロトコルごとに管理できること
    7. 無停電装置を持ったサーバ間の非常時転送のため、無停電装置を有すること
    8. 専用部屋を用意できないので、院内各施設環境に十分に配慮し、適切な機器構成を提案し施すこと

  15. ネットワークの運用に関する評価項目
    1. ネットワーク上のサービスを利用するユーザについて、そのプロファイルと提供しているサービス/機器などについて管理できること
    2. ネットワーク上に配置されているファイルやプログラム、サーバなどの資源情報について管理できること
    3. 情報資源に対するアクセスの可否の情報や障害発生時の回復手順などについて管理できること
    4. 業界標準プロトコル、TCP/IP上で運用管理が可能なプロトコルを採用すること。SNMPが望ましい
    5. 当院のネットワーク運用者・管理者・保守者に対して、運用マニュアルに基づいて教育を実施こと