医療情報部 澤田 潔 殿
1日の予想フィルム消費量と、データ発生量について
報告と補足追加
'97.06.13 放射線科部 駒井一洋
以下の数値は、5年後に予想される1日あたりのフィルム消費量と、各デジタル・モダリティの発生データ量である。数値に関しては次の点にご注意されたい。
- 各数値は、平成8年度1年間のフィルム消費量、検査件数などに基づいて求められた、1日あたりの値である。
- フィルム消費量は、各サイズのフィルム消費量を、大角サイズに換算して表示してある。
- デジタル・モダリティのデータ量のうち、MRI、RI、DR(第一G)はフィルム使用量から、
CTはスキャン回数から、DR(第二)、エコー、骨塩定量は検査件数から、心カテは検査人数から算出した。
- DRアンギオは、すべてのイメージを計上。
- RIについては、単なる画像データとして扱うか、解析データを含むものとして扱うかによって、大きくデータ量が異なる。
今後のメーカの動向に注意が必要である。ここではCTに準じた値で考えた。
- 5年後の増加率として、CT、MRI、RIは1.2、DR、心カテは1.5、その他は1.1を設定した。
結果
アナログフィルム消費量:960大角枚/1日
ディジタル機器データ発生量:8030Mbite/1日
内 訳
以上
補足追加
1997.06.23 医療情報部 沢田 潔
消費フィルムすべてが、CRによるディジタルデータとなった場合の換算
- 現段階の市場機器の標準的な解像度と階調の場合
( 2048ドットx2048ドットx4096階調(12ビット) /大角1枚 = 16Mバイト/大角1枚)
- 960大角枚/1日 x 16Mバイト/大角1枚 = 15ギガバイト/1日
- ディジタルデータとあわせて、約23ギガバイト/1日(非圧縮)
- 参考:将来、普及するであろう解像度と階調の場合
( 4096ドットx4096ドットx4096階調(12ビット) /大角1枚 = 64Mバイト/大角1枚)
- 960大角枚/1日 x 64Mバイト/大角1枚 = 60ギガバイト/1日
- ディジタルデータとあわせて、約70ギガバイト/1日(非圧縮)
考察
5年後、すべての放射線画像がディジタル化された場合、約23ギガバイト/1日(非圧縮)の容量となる。
内視鏡画像、生理検査波形データも含めると、30ギガバイト/1日(非圧縮)以上の容量が発生すると推測される