病棟業務
想定機能
1.当システムの概要:オーダ側ベンダに要望
当システムは、薬剤師の入院服薬指導および病棟注射定数管理を行うための薬剤管理情報の提供を行う。
システムの対象は病棟担当薬剤師およびDI担当者とする。
システムは薬剤部DI室(以下DI室)、病棟で使用可能とする。
本システムで作成した薬歴は、医師、看護婦のオーダ画面で容易に参照できること(薬剤オーダ仕様書を参照)。また、薬歴システムとオーダシステムは同一ベンダであることが望ましい。
服薬指導の実施入力は一覧形式で行えること(1日1病棟50件、麻薬指導10件を想定)。オーダリングシステム上で行うか、薬歴システム上で行うかは今後検討。
2.システムの運用

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- 服薬指導準備
DI室または病棟において、病棟単位および診療科単位で入院患者一覧(患者ID、患者名、主治医、入院日、転棟日、服薬指導同意状況等がわかること)、退院予定患者一覧(同上、同一でもよい)を参照し、病棟にて服薬指導1号紙を出力する。喫煙歴、飲酒歴など不足する情報は薬剤師が自ら記入する。運用上、現行診療録のピンク用紙上の情報が入力されている場合は、これを取得し印刷する。
- 服薬指導実施
服薬指導に必要な情報は患者インタビューを行う。また必要時に薬歴を出力し、指導の参考資料とする(指導録に添付する薬歴はDI室で最終的に出力し綴じこむ)。
この1号紙は病棟薬剤師が服薬指導を実施中は継続して保持管理する。薬剤師は服薬指導を実施したら、一覧形式で服薬指導実施入力する。
2号紙は、薬品毎の説明文書を一覧形式で印刷したもので、病棟およびDI室にカラープリンタがあれば製剤見本が印刷できる。2枚印刷し、1枚は説明後患者に署名をもらい診療録保管とする。説明文書は病棟薬剤師個々にメンテナンスを行う。薬品の項目は服用中のものが自動選択され、かつ追加、削除もできること。本帳票は、入院時、薬剤変更時、退院時に使用する。
医師、看護婦等、他のスタッフと共有すべき情報は薬歴システムに入力し、薬歴コメントとして残す。このコメントは患者毎、1入院毎に保存、閲覧可能な形式とする。コメントを含めた薬歴は随時印刷も可能で(上記)カルテに綴じこむことができる。
- 算定可否の判定
算定可否の判定はDI室で行う。
判定には服薬指導管理システム(別システムで日々の算定決定と指導録管理に関る病棟薬剤師サポートを行う)を使用する。
DI室にて服薬指導実施入力および薬歴コメント情報をチェックし、算定可否の資料とする。
医事課では実施状況を算定のあくまで参考とする。
DI室では実施入力をもとに、日報を出力する。服薬指導管理システムへのFD出力を行う。
DI室ではこのFDをもとに服薬指導管理システムにデータ転送し、実施内容の監査を含め、そこでの算定確定情報を医事課へ連絡する。この作業は患者の退院時および月末全患者に対して行う。また薬剤師毎に実績を毎週出力し各自の指導予定の参考とする。その他、統計資料はこの独立システムから出力する。毎月月始めには医事課から服薬指導点数請求一覧を提出を受け、当システムとの整合性のチェックを行う(請求漏れや取りすぎ)。
- 服薬指導終了
患者が退院した等で服薬指導が終了した場合は、病棟薬剤師は指導記録をDI室へ提出し監査を受け、最終薬歴を添付して患者ID番号順に保管する。この記録の管理は服薬指導管理システムで行う。
- 病棟注射定数管理
病棟担当薬剤師は、受け持ち病棟の注射定数一覧を随時出力し、注射定数品目、数、期限のチェックに供する。
注射定数の変更は管理課あるいは注射室等、責任部所に所定の帳票をもって依頼して行う。
3.服薬指導に関する機能
入院時に医師による服薬指導同意入力が行われること。これはオーダ側で行うこと。
DI室または病棟において、病棟単位ないしは診療科単位で入院患者一覧(患者ID、患者名、主治医、入院日、転棟日、服薬指導同意状況等がわかること)、退院予定患者一覧(同上)が画面表示、出力できること(同一画面、同一帳票上で区別できてもよい)。
DI室または病棟にて随時、薬歴を出力できること。(指導録に添付する薬歴はDI室で最終的に出力し綴じこむ)。また、過去の薬歴も参照できること。また、該当患者の外来については診療の概要を参照できること。
薬歴には1入院単位毎にテキスト領域(薬歴コメント)を持ち、薬剤師が記入できること。患者が転科転棟したときはその情報をそのまま保持すること。
患者情報を転記した服薬指導1号紙が病棟およびDI室で出力できること。
服薬指導同意オーダがなされたしるしが服薬指導1号紙に印字されること。
薬剤情報を印刷した服薬指導2号紙が病棟およびDI室で出力できること。これはDI室で作成する製剤見本画像とリンクし、カラープリンタ環境下(DI室)では製剤見本がカラー印刷できること。
薬剤部で服薬指導患者のデータベース(別システム)を作成するので、必要項目(実施日、患者ID、患者名、入院日、退院日、病棟名、診療科名、担当薬剤師)をFDで転送すること。
オーダ端末にて、入院、外来の患者データ(注射,内服,外用,検査値,食事内容等)がいつでも見ることができること。
- 薬歴フォーマット
一覧形式であること
注射薬
内服薬
外用薬
用法、用量、日数
検査値(GOT、GPT、BUN、SCr、CRP、WBC、血中濃度)
コメント(薬剤師が入力)
服薬指導実施日
- 1号紙フォーマット(以下A4版)
加えて患者ID、入院診療要約番号、診療科コード、当1号紙の番号(西暦年号4桁+連番で、これは必須である)およびバーコード

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- 2号紙フォーマット
患者名
病棟名、発行日、主治医名、薬剤師名(空欄)
診療科毎/薬剤名一覧/説明文書(病棟薬剤師が薬剤毎にあらかじめ作成、1薬剤に複数)
- 日報フォーマット(入院(転科)患者は入院番号と診療科で特定できる)
実施日、患者ID、患者名、入院日、入院診療要約番号、(上位が入院番号)、退院日、病棟名、診療科名、担当薬剤師、出力日、麻薬指導の区別、内服薬を服用中の判断フラグ
- FDフォーマット(TAB形式、またはCSV形式)
実施日、患者ID、患者名、入院日、入院診療要約番号、(上位が入院番号)、退院日、病棟名、診療科名、担当薬剤師、出力日、麻薬指導の区別、内服薬を服用中の判断フラグ
3.薬物血中濃度計算に関する機能
- 薬物血中濃度値を代入することによって予測値を計算できる電卓機能が有ること。
4.薬品管理に関する機能
- 病棟の注射定数一覧(ワークシート)を随時出力できること。
要求機能
- システムは病棟でも使用できること。
- 薬歴は、医師、看護婦のオーダ画面で容易に参照できること。
- 服薬指導の実施入力は一覧形式でできること。
- 病棟、DI室にて服薬指導1号紙を出力できること。
- 病棟、DI室にて服薬指導2号紙を出力できること。
- 薬歴コメントが入力できること。これは必須条件である。
- DI室で実施入力をもとに、日報を出力できること。
- 病棟で、注射定数一覧を随時出力できること。
- DI室と病棟において、病棟単位ないしは診療科単位で入院患者一覧が出力できること。
- 服薬指導同意オーダがなされたしるしが服薬指導1号紙に印字できること。
- 薬歴には以下の項目がカレンダー形式で表示、印刷される。
- 注射薬
- 内服薬
- 外用薬
- 用法
- 用量、日数
- 検査値(GOT、GPT、BUN、SCr、CRP、WBC、血中濃度)
- 薬歴コメント(薬剤師が入力)
- 服薬指導実施日