薬剤オーダエントリシステム全般について
1.薬剤オーダシステム概要
当システムは24時間365日稼動に耐えうるシステムであり、部門システムとの接続においても極めて正確に協調して機能する。
正しい処方情報を薬剤部門システムへ、正しい会計情報を医事部門システムへ転送する。
オーダは外来、入院、薬剤の保管場所(外来常備または薬剤部)にかかわらず同じ画面で登録でき、保管場所の違いは医師が判断可能である。例として表示色を変更することなどがあげられる(外来:処置室定数、救急外来定数等、入院では病棟定数等)。
外来の薬引換券番号は追加処方においてもできるだけ変更しない運用ができる。
オーダシステムの一環として薬歴システムを持ち(薬剤部門システム:病棟業務 参照)、正確な薬歴情報を提供する。
また、使用するマスタ類は部門システム相互で効率的に運用できるシステムである。
2.いわゆるDO処方入力
前回と同じ内容の処方発行、前回以前の履歴画面からの選択入力ができる。前回以前履歴とは、日数で4ヵ月くらいおよびそれを越えても患者毎に科別の最後のオーダが選択できることである。
マウスによるドラッグ&ドロップによるDOオーダが可能であり、DOオーダ時、薬剤毎、処方せん毎のコメントも引き継ぐ。
DOオーダ時の処方開始日は、自動的に設定され、定期処方は処方終了時の次から、臨時処方は入力時間から自動設定する。
外来処方せんを入院患者にDO処方したときは自動的に入院処方せんに置き換えること。およびその逆も行え、コメントも引き継ぐ。
3.セット処方入力
院内共通、診療科別、医師別にセット処方が登録でき、どの端末からでも使用可能で、医師別セット処方の設定は処方せん編集操作でできる。
検査と薬、処置と薬のセットオーダが可能である。
セット項目の登録状況を管理するため、病院管理側に知らせるための情報が出力でき、中央のマスタ上で一括修正登録・管理ができる。
4.薬剤検索
名称は全角、半角、英字、カナ何れも可能で、薬剤名称(カナ、英字)の頭数文字による検索ができる。一般名(カナ、英字、ローマ字)、略称からの検索ができる。
薬品名と読みがなは別に設定でき、それによって画面表示は読みがな順で表示する。たとえば、注射用蒸留水はジョウリュウスイの項に表示できる。
検索は、薬効分類(厚生省コードや日本商品分類)、効能分類(適応症にしたがった院内独自分類)、薬剤名称からの同一効能分類、同一薬効分類、適応症からの検索が可能である(マスタ整備が必要)。
薬剤選択画面では、デフォルトとして、オーダをする場所にある処方薬、注射薬を表示し、ボタンを押すことによって全薬品を一覧できる。このとき、デフォルト表示された薬品名は色で識別できる。
薬剤部において、薬剤毎の患者検索が当日のうちに少なくともバッチ処理ででき、また、監査端末に蓄積したオーダ(定期処方等)を検索参照できる。
5.外来患者選択
受付済み患者一覧画面から選択、患者番号入力、および診療科別一覧画面から選択を行うの3つの方法があり、患者一覧は予約患者でなく受け付け済み患者である。医師ごとのオーダログを設定し、他科患者のオーダ選択が可能である(副科の患者に対応できる。2.を参照)
6.入院患者選択
端末場所および指定病棟患者一覧画面から選択、患者番号入力、および診療科別一覧画面から選択を行うの3つの方法がある。
医師ごとにオーダログを持ち、他科患者のオーダ選択が可能である。これにより副科の患者に対応できる。
7.履歴一覧
患者選択後の履歴表示は、自科、他科、変更前の表示、処方、検査、処置のチェックボックスを選択することにより、表示履歴を変えられる。
8.オーダ時の処方チェック機能が充実していること
外部にデータ書出し可能なマスタ管理システムを提供できる。処方チェックは薬剤1つ入力毎にリアルタイムに応答する。
要病名薬は、長期投与薬(投与日数が長期になる場合)のほか、オーファンドラッグ、査定対策医薬品のことであり、マスター上で設定できる。
院外処方も治験薬剤以外の同等のチェック機能を有する。
要病名薬、長期投与薬以外にも保険病名のコードによる登録運用ができるときは処方内容との適合のチェックが可能な。
今回のシステムでは病名テキスト情報(以後、医事病名申し送りと表記)を扱えること(後述)。
医師の麻薬施用者番号を管理し、かつ登録期間が一致したときのみオーダ可である。
処方開始日付と患者名から特殊使用医薬品のオーダをチェックする。
薬品マスタに登録して運用することができる。
処方開始日付と診療科名から治験薬のオーダをチェックすること。
二重盲検試験の治験サブ番号については用手的運用とする。ただし関連する検査などの医事課への連絡(メーカーへ請求)は必須であるので治験期間を患者単位のテキスト情報領域(医事病名申し送り)に入力し、運用する。
1オーダ単位だけでなく同一使用日のオーダの一日量/一回量の上下限チェックができる。
長期投与可否の判定には保険病名が必要であり、長期投与を行う際には医師による医事病名申し送りへのテキスト病名入力を必須とし、文字の入力をチェックする。入力した病名は、オーダエントリ側の処方監査端末を経て薬剤部門システム医事部門システムに転送する。
受け取った部門では、正しい文字あるいは病名が入力されていないときは電話連絡など事後対応する。
将来的には病名コードを転送し、かつ、自動チェックを行う。
当日他科、異日他科、当日他科、異日他科について内服、注射とも少なくとも4ヶ月間のスパンで網羅する。重複チェックの際には同一処方日の使用量の合計を行い表示し、薬剤マスタに登録された上限値とのチェックを行う。
オーダ時にエラー表示を行い、確認作業とコメント入力が行える。コメントはDOオーダ時、引き継ぐ。
9.将来的には保険対策支援ができる
10.入力支援機能を有する
ほぼ全ての項目にわたってマウス入力とコード入力ができる。
医師ごとのオーダログを設定し、他科患者のオーダ選択を可能にする。
オーダログは入院患者、外来患者に分けて持つ。
複数の単位で表示し、入力できること(具体的には医事課に送る使用量と、力価の表示)。
単位を選ぶのはマウスだけでなく用量のところでキーボードで300mgと打てば単位まで入力されることが望ましい。
入力エリア上に標準用量・単位のデフォルト表示を成人のみ行う。また医師ごとに非表示を選択できる。
麻薬区分の警告表示(色の変更等)ができる。
薬剤情報の表示は新たなウィンドウを開く必要がない。
小児薬用量の計算は体重から行い、また患者基本情報上の体重の変更が簡易にでき即、小児薬用量の計算に反映される。
医師のオーダは製品単位でなく使用量単位でオーダし、自動的に薬価単位、払い出し単位に変換する。
処方・注射オーダをするときには平行して検査データ及び結果の一覧が参照できる。新しいウィンドウを開く必要はない。
入力時にDI情報にある薬価を参照できること。
抗精神薬(第1種、第2種)の分類が可能である。また麻薬と同様医事課に情報を転送できる。
その他、医事計算上必要な情報を的確に送信できる。
時間外の救急薬局、中央薬局(時間は個別設定)にオーダを転送する際は、(監査)端末からサイン燈、ビープ音等を発し、監査者に知らせる。
11.処方変更について
入院処方せん、外来処方せんとも自動連番で処理し、処方監査端末へのオーダ取り込み状況がオーダ端末でリアルタイムにモニタできる。
取り込み状況は、薬剤部門システム取込済み、医事会計システム取込済み、変更可の3つである。
薬剤監査端末を通過していないオーダは迅速に中止、変更可能である。これらのログは残す。
中止は中止オーダで行い、オーダ歴に表示すること。変更は変更オーダとしてのみオーダ歴に表示すること(中止と新規発行の2行にわたって表示しないこと)。
薬剤監査端末を通過した処方取消は、薬剤部門システムに白紙処方せんを出し、(監査)端末からサイン燈、ビープ音等を発する。変更処方せんは変更処方せんであることを明記すること。運用上の電話連絡については運用で検討する。
12.ダウン対策について
オーダエントリ側の薬剤監査システムに数台のプリンタを接続し、薬剤部部門システムダウン時の対応が可能であること(処方せんを出力できること)。
13.薬歴データベースはオーダシステム内か病歴DBに持つこと
医師、看護婦参照用、および薬剤師が服薬指導業務に供する薬歴は同様の内容である。従って正確な薬歴情報をオーダシステムに作成できるアルゴリズムを持っている。
14.監査端末中の定期オーダを参照できる。
定期処方オーダは、部門側に転送されずオーダ側に蓄積されているので、項目を指定して検索、抽出し出力(テキスト形式、簡易な帳票)できる。 項目とは血液製剤、抗癌剤など医薬品種別、品目のほか、患者ID、病棟、診療科、オーダ医師名等を想定している。
15.部門システムとのマスタ管理が効率よく行えること
オーダ側、部門側の薬剤マスタ管理が、厚生省コードなどを利用することにより効率よく行える。
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