依頼側での運用と機能

最終更新:1997.7.14

運 用機 能
依頼箋の入力は予約検査時に引き続いて行うことも,後から行うことも可能. 端末から依頼箋未入力のオーダが各依頼医ごと,あるいは各部門ごと, 診療科ごとなどの分類から検索でき,後から入力できる.
  依頼内容の追加・変更も可能であるが,追加・変更・削除の履歴を残すこと。 依頼内容原則として追加指示が検査担当医より出た後のもの(もしくは検査前日のもの等)には印がついて,変更時に注意を促す.
検査予約医と,依頼箋入力医が異なることもあるので,入力した医師名が記載されること. どの医師により依頼箋が入力・発行されたものであるかが,検査担当医だけでなく, 検査を担当する全てのスタッフ(技師,看護婦,事務員)が知ることができ,照会・問合わせもこれをもとに行える.
入力する依頼項目は,臨床経過と検査目的の2項目を原則とする. 病歴としては,主訴,現病歴,既往歴を含めた臨床経過を入力するものとし, これらは同一患者の他の検査オーダの際には,最新のものが自動コピー&ペーストされる.
  従って同一患者においては,臨床経過に変化がなければ,2回目以降は検査目的のみの入力で済み, これは「meta.検索」や「術後follow up」等の定型文書から選択するだけでも作成可能である. 定型文書はあらかじめいくつか作成しておくことが可能で,これらは各部門ごとで追加・編集が行える.
追加指示欄(撮影方法の追加指示など)の記載も可能 撮影指示欄への記載は検査担当医からなされる場合も多いが, 従来通り整形外科,脳外科,神経内科の専門領域CTは,依頼医による指示が行える. かつ,これらは定型文書からの選択が可能である.
  他科の場合でも,「トリクロールシロップの量は○ml」とか,「病変部を5mmで」等の希望指示を記載することが可能.
ペン入力も可能とするか否かは課題. 報告書作成側で利用できるようなマウスやペン入力環境を用いて, 撮影部位の指示やスキーマ入力も行えるといいかも知れないが,運用において頻度的にも必ずしも不可欠のものとは言い難く, システム全体の軽量化等を考慮すれば今回は含めなくてもいいかも知れない.
造影剤副作用や禁忌項目は依頼箋側には含めない. 必ずしも依頼箋を伴わない検査でも造影剤副作用や禁忌の項目チェックの必要は生じ得るので, こうした項目は依頼箋・報告書の電子化の枠組みの範囲外.設けるとすれば,オーダ伝票の電子化側へ. 患者個人情報を参照し表示できることが望ましい
依頼箋作成直後には原則として「紙」は発生しない.端末入力からの情報が移動する運用であり, 依頼側での端末入力を原則とする.  
但し,検査そのものが端末を経由しないもの,緊急(救急外来を含む),時間外検査においては, 従来通り紙での手書き依頼箋でも可とする.  

評価項目

  1. 依頼箋未入力のオーダが、検索できること
  2. 依頼箋未入力のオーダのオーダ医師に対して、依頼箋入力を促すメールが送信できること
  3. 依頼内容の追加・変更できること
  4. 依頼内容の追加・変更時に変更の履歴が残る機能を持つこと
  5. 依頼箋リストが表示できること
  6. 前回依頼オーダから,最新のものが自動コピー&ペーストされること.
  7. 「meta.検索」や「術後follow up」等の定型文書から選択することも可能なこと
  8. 定型文書マスタを作成すること。また、マスタは追加・編集が可能なこと
  9. 依頼医による指示・コメントが入力できること。かつ,これらは定型文書からの選択が可能であること
  10. 「希望指示コメント」が記載することが可能なこと
  11. マウスやタブレット装置などで、図形入力ができることが望ましい